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東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 10月11日(木)は、荏原医師会新研修会に参加し、「2018年話題のウイルス感染症とインフルエンザの動向」というタイトルの、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長の講演をお聴きしました。



 岡部先生は、国立感染症研究所感染症情報センター長を長年務められてきた、日本の感染症研究の第一人者です。今回の講演は、3つの内容について、お話しされました。

 第一は、インフルエンザ異常行動についてです。岡部先生は長年インフルエンザ罹患と抗インフルエンザウイルス薬の関係について、調査されてきました。今回の講演会でも、インフルエンザ異常行動がタミフルの副作用ではないことを、データを示して説明されました。この岡部先生たちの研究によって、ようやく我が国の「10代におけるタミフル処方禁止」という馬鹿げた愚策が今年撤回されることになったのです。

 次に風疹流行について、再び流行が始まっていることと、ワクチンを接種していない、風疹に免疫を持たない30~50代の男性が流行の中心になっていることと、この人たちにどのようにワクチンを受けてもらうかについて、話されました。
 私からも、品川区の風疹対策について説明し、今後の風疹対策についてアドバイスをいただきました。

 最後にHPVワクチンについて、ワクチンの効果を示すデータが集積しつつあると、HPVワクチンをめぐる現在の情勢について、解説されました。多くの日本の若い女性が、今なおワクチンで防げる病気であるにもかかわらず、HPVワクチンを接種することができず、子宮頸がんでいのちを失っています。この現状をどう打開していくか、私もしっかり考えて行動していかなければならない、と痛切に思いました。

 岡部先生の講演は、私が現在取り組んでいる施策の正しさを追認する内容であり、大いに勇気づけられました。