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東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 鳥取のホテルに宿泊した後、9月6日(木)はまず鳥取県庁を訪問し、鳥取県の子育て支援施策について、お話を伺いました。



 鳥取県の子育て支援を担当する子育て応援課は、子育て王国推進担当、母子保健担当、保育・幼児教育担当に分かれて、活動しているのだそうです。

 鳥取県が子育て支援施策に熱心に取り組むようになったのは、将来人口推計で鳥取県が極端な過疎、人口減少、多くの消滅可能都市を抱えるという最悪の予想が出たためでした。

 そのため、平成19年に平井現知事が鳥取県知事に当選すると、さまざまな地域振興施策が積極的に展開されるようになりました。

 平成22年に「子育て王国とっとり」の建国宣言があり、第3子以降の保育料の無料化、第2子の保育料一部無料化、中山間部の保育料軽減、在宅育児世帯への現金給付、医療費高校まで無料化などが矢継ぎ早に実施され、低下し続けていた合計特殊出生率が、平成20年以降、上昇に転じたそうです。

 その子育て支援施策の一つとして、豊かな自然を生かした、森のようちえんの展開があるそうです。森のようちえんとは、1950年代にデンマークで始まった、森林の中で子どもを自由に活動させるという野外保育で、ドイツなどでは盛んに行われているようです。日本でも、2005年に「森のようちえん全国フォーラム」が開催され、2008年に「森のようちえん全国ネットワーク」という組織が設立されたそうです。

 鳥取県は、子育て家庭支援と県への移住定住促進のため、「とっとり森・里山等自然保育認証制度」を制定し、森のようちえんを認証し、援助を始めました。現在7園が認証され、活動中だそうです。さらに、既存の保育所でも、鳥取県の豊かな自然を活用し、積極的に自然体験活動を行う園に対し、自然保育認証園制度を作り、支援を行っています。こちらは現在18園が認証されているそうです。

 一通り、質疑応答が終わったところで、市内浜坂の柳茶屋キャンプ場で自然保育を行っている、NPO鳥取・森のようちえん 「風りんりん」に視察に行きました。



 キャンプ場に行くと、20人ぐらいの園児が4~5人の大人の方と食事を作っているところでした。まず、風りんりんの徳本敦子代表から、風りんりんの活動について、お話を伺いました。

 風りんりんは園舎はなく、毎日野外に出て、遊んだり、食事を作ったりしているそうです。
 子どもに好きな行動をさせて、大人は見守るだけ。危ない、汚い、だめ、早く、はいわない。子どもに教えない。子どもの気持ちは受けとめるが、行動は受けとめない。これが、風りんりんの保育方針なのだそうです。

 ちょうど食事の準備中でしたが、子どもたちはナイフを使ったり、マッチを使って火を起こしたりしていました。子どもたちはみな生き生きと動き回っていました。
 鳥取県の森のようちえんには、県外からの入園希望者も多いということでした。





  キャンプ場で、視察団は解散式を行いました。これで今期の行政視察は終了したので、私はそのまま、鳥取駅からスーパーはくとに乗り、姫路駅でのぞみに乗り継いで、東京へ戻りました。