東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 3月34日(土)に、東京都医師会が行った「平成29年度予防接種講演会」に参加しました。

 まず、東京都医師会の予防接種委員会の先生から、予防接種不適切接種事例のまとめとリスクマネイジメントについて、講演がありました。

 品川区ではケルビムこどもクリニックによる多数のワクチンを混ぜて接種するという、考えられない不適切事例がありましたが、今回報告を聞くと、このような故意の不適切ではなく、様々なミスによる不適切事例が少なくないということでした。私のクリニックでも不適切事例を起こさぬよう、注意しなければならないと思いました。

 国立感染症研究所感染症疫学センターの多屋馨子室長と、東京都医師会予防接種委員会の和田紀之委員長から、最近の予防接種の話題と今後の課題について、講演がありました。

 麻疹は外国から依然として散発的に持ち込まれていること、風疹を2020年までに根絶するには成人男性へのワクチン接種の取り組みを強化しなければならないこと、水痘予防には帯状疱疹対策も併せて考えなければならないこと、流行性耳下腺炎流行に対しては、2回接種が必要なことが述べられました。

 また、高齢者肺炎球菌ワクチンには結合型プレベナーワクチンも有効なこと、現在流行している百日咳には強力な対策が必要なこと、具体的にはDPTワクチン復活と正確な検査であるランプ法を行うことが重要なのだそうです。ポリオとジフテリアの世界での流行状況の報告、定期接種になったB型肝炎ワクチンを成人への広げること、HPVワクチン再開が待ったなしの状況であること、などについて詳しい解説が行われました。

 この講演を聞いて、私のクリニックでも、品川区における感染予防対策でも、さらに予防接種の重要性の啓発と予防接種の新しいアプローチを強力に行わなければならないと、強く思いました。