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東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 子ども・若者総合相談窓口で来所相談の結果、支援コーディネーターに引き継ぎがされた場合、支援コーディネーターは引きこもり状態にある本人、家族に支援を行う一つの方法として、ピアサポーターを活用しているそうです。



 ピアサポーターとは、引きこもり経験者、または引きこもり支援に関心のある同世代の若者のことで、彼らが引きこもりの若者にかかわることにより、引きこもり本人の心情を把握したり、支援機関への誘導などを親身に行えるなど、より実効性のある支援が行えるということでした。

 このピアサポーター派遣事業は、支援コーディネーターが適切であると考えるの対象者に対して、引きこもり本人、ピアサポーター双方の同意が得られた場合に、派遣するとのことでした。現在、ピアサポーターには13人登録されており、平成28年度はのべ56回、引きこもりの自宅や家族会に派遣されたそうです。

 京都市は、ピアサポーターを積極的に養成しており、市内のNPOや支援室からの推薦のあった、20~39歳の青年男女を対象に、ピアサポーター養成講座を年4回行っています。

 また、ピアサポーター同士のミーティングや実践的なワークの講習を行ったり、引きこもりについての講演会の案内なども行っているということでした。
 平成26、27、28年度のピアサポーター登録者は大体15人前後で推移していますが、派遣回数は平成26、27、28年度は10回→30回→56回と着実に増加、活動が広がっているようです。

 引きこもりだった人をピアサポーターとして養成し、引きこもりの支援に派遣することにより、引きこもり状態に戻ることを回避し、ピアサポーター自身も交流会、ミーティングなどを通じて、社会の貢献する存在に育て上げる取り組みは、なかなか実効性があがらない引きこもり支援策の一つとして、良いアイディアだと思いました。

 しかし、ピアサポーター自身も仲間内で対立したり、ピアサポーターのなかでもよく声がかかる人とそうでもない人の人気に差が出たり、途中で脱落する人もいて、支援コーディネーターの方もピアサポーターをまとめることは大変なご苦労のようでした。

 引きこもり対策については、今までもいくつかの自治体の取り組みを視察してきましたが、なかなか成果が上がらず、どこも苦労しています。
 この京都市のピアサポーター養成・派遣事業は、品川区でも参考になるのではないかと思いました。

 視察の後、この日は京都市に宿泊しました。