FC2ブログ
東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 11月1日のうちに近鉄線で奈良市から京都市に戻り、さらに新幹線で名古屋市まで移動しました。

 11月2日は宿泊ホテルから名古屋市役所に向かい、市役所で名古屋市教育委員会指導室藤井指導主事から「学校教育における自殺予防について」の説明を受けました。また、名古屋市健康福祉局障害企画課の担当者も同席されました。



 名古屋市も品川区と同じく、平成25年7月に中学生の自殺者(名古屋では、自死者と呼ぶのだそうです)が出ています。それ以降、名古屋市は自殺予防に向けた精力的な取り組みを行っているようです。

 実は私も、今年5月の本区の女子中学生の自殺を痛切に受けとめ、二度とこのような痛ましい事例が起きないように、9月の品川区議会第3回定例会一般質問で、自殺について取り上げたばかりでした。そのため、今回の名古屋市の視察には大きな関心がありました。

 名古屋市は、平成26年7月に名古屋大学教育発達科学研究所久保田由紀教授を招いて、自殺予防講演会を行い、自殺予防教育の必要性を改めて認識したのだそうです。しかし、50%の学校が自殺予防教育を行っていないことがわかりました。

 そこで、平成27年6月から、久保田教授の指導のもと、健康福祉課、子ども青少年局、教育委員会、愛知県臨床心理士会が協力して、「気づいてる?こころのSOS」という自殺予防啓発パンフレットを作成し、児童・生徒に配布し、自殺予防教育をおこなう教職員用の解説書も作成し、各小中学校で自殺予防教育を積極的に行なう準備をしました。

 平成28年4月には「ゲートキーパー読本」「うさじの気づき・傾聴ハンドブック」を全教員に配布し、自殺予防に関する校内研修を名古屋市全校で実施し、さらに自殺予防に関する校内研修資料を教務主任が中心になって作成し、小学校、中学校で授業を実践したのだそうです。



 先行的に自殺予防教育を行った中学校(校長先生が臨床心理士の資格もお持ちだそうです)が、平成27年12月に朝日新聞ローカル版でも報道されたそうです。(続く)