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9.15荏原医師会新研修会1

2016-09-18
 9月15日(木)、荏原医師会館で「ウイルス感染症 昔と今、そして未来への展望 前編」という研修会が開催されたので、参加しました。講師は、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長で、①デング熱、ジカ熱などの蚊媒介性疾患について、②子宮頸がんワクチンの今後について、③麻疹の流行について、お話されました。

 岡部先生は国立感染症研究所感染症情報センター長を長年務めてきた、高名の感染症の専門家で、今後の品川区の感染症対策についてもご意見を伺おうと思い、講演を傾聴しました。

 岡部先生は、①デング熱、ジカ熱などの蚊媒介性疾患については、デング熱が大きな流行になることはない。ジカ熱はフロリダなど一部の地域を除けば、流行は沈静化してきている。ジカ熱の先天性異常をきたす率は1%であり(風疹は38~100%)、日本で感染妊婦から小頭症の赤ちゃんが生まれる可能性はほとんどない。蚊媒介感染症対策で大切なのは、蚊に刺されないことと強調されました。

 ②子宮頸がんワクチンの今後について、岡部先生はHPVワクチンに対するWHOのposition paper(2014.10月)、Global Advisory Committee on Vaccine Safety Meeting(2015.12月)、デンマークの400万人の女性のHPVワクチンの安全性の検討など、国際的評価について解説され、今後の課題についてお話されました。

 ③最後に、現在の麻疹の流行について。
 我が国は麻疹対策の遅れにより、「麻疹輸出国」などと国際的に馬鹿にされ、長年、物笑いの種とされてきました。しかし、その惨状に危機意識を持った、各地の医療機関、検査機関、研究機関、保健行政機関、教育機関、ワクチン製造・販売機関、報道機関、良識ある保護者の方々など、心ある多くの有志の懸命の努力によって、ワクチン接種率が向上し、2015年3月ついに麻疹排除がWHOにより、国際的に認定されたのでした。
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