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10.25神戸市行政視察2

2017-11-23
 次に上田教授から、甲南子育てひろばの事業内容の説明がありました。

 子育て親子交流の場として行っている、甲南子育てひろばの開室時間は、午前組は9:30~12:00 (月曜~金曜)、午後組は13:00~15:30 (月曜、火曜、木曜、金曜)。
 実施場所は甲南女子大学2号館1階子ども室。スタッフは保育士3名で、参加者は0歳~今年度3歳になる子とその保護者で、各時間帯に親子最高10組と制限しているのだそうです。

 利用者はこの5年間、年間親子3500名ほどで、地域別では利用者の86%が大学のある東灘区の方ということでした。



 主に交流事業のあいだに行われる子育て等に関する相談は、2011~2014年で404件、0歳では食事と成長、1歳は食事、2歳は乱暴、幼稚園等の内容が多かったそうです。

 また、甲南女子大の教員が子育てについて話し合う、「わいわいトーク」を月1回行っているということでした。

 女子大のため、学生のボランティアも受け入れており、年間200人ぐらいの参加者があること、また看護学部の保健師活動の実習授業も行われているのだそうです。
 さらに、子育てひろばの活動をもとに、子育て支援の研究も行われているというお話でした。

 次に神戸市の子育て支援施策について、こども青少年課の北川係長から事業説明がありました。

 神戸市は子育て支援事業を12か所の地域支援センターで行っている(一般型)ほかに、保育士養成校の指定校を始め、市内の大学に乳幼児が自由に遊べるスペースを設け、担当教授とともに大学の学生が係わる子育て支援の場(ひろば型)を整備してきたそうです。

 現在市内9か所でひろば型支援事業が行われているのだそうです。(2か所は空き商店街店舗活用。)

 灘区民ホールで行われている神戸大学のびやかスペースあーちなどは、年間3万人の利用者があるそうです。ほかにも神戸親和女子大学、神戸松蔭女子学院大学、神戸常盤大学、神戸市看護大学、神戸学院大学、夙川学院短期大学がそれぞれ特色を生かして子育て支援事業を行っているということでした。(この項続く)


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10.25神戸市行政視察1

2017-11-23
 10月25日(水)は宿泊した神戸市三宮からJR神戸線で甲南山手駅に向かい、甲南女子大学を訪問しました。甲南山手駅から近くの山腹に広がる、瀟洒な白亜の建造物群が、甲南女子大学のキャンパスでした。



 甲南女子大学は神戸市が行っている、「大学と連携した子育て支援事業」の実施大学の一つで、今回は同大学が行っている「甲南子育てひろば」を視察しました。

 まず、大学会議室で大森敏江副学長、稲垣由子学長補佐・人間科学部総合子ども学科教授、上田淑子子ども室長・人間科学部総合子ども学科教授、神戸市子ども家庭局こども青少年課北川哲也係長からお話を伺いました。



 はじめに、稲垣教授から子育てひろば開設の経過をお話しいただきました。甲南子育てひろばは、2004年10月に開設されました。
 稲垣教授は小児科医で、もともと東大小児科小林登教授の門下で、小林教授が甲南女子大の教授を退職した後を引き継いで、教授に就任されたのだそうです。ここに赴任して驚いたことは、女子大なのに託児施設がなかったことだったそうです。(東京の前の職場では、託児所が当然のことのように設置されていたのだそうです。)

 女子大学である大学が、地域の子育て家庭に貢献できると共に、子どもと係わる仕事を目指す学生はもとより、将来母親として子育てを行う可能性のある学生にとっても学びの場となり、親子関係はもとより、親同士子ども同士が自由に係わりながら、その関係を深めるために、大学内に子育てひろばを作ることを提唱し、その実現を働きかけ、2004年ついに国の「少子化社会対策要綱」に基づき、設置にこぎつけたということでした。

 2007年には、神戸市から「ひろば型」地域子育て支援事業として、地域に子育ての場を提供しているのだそうです。(この項、続く)
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10.24神戸市行政視察

2017-11-19
 10月24日(火)は伊丹市からさらにJR宝塚線、JR神戸線、神戸市営地下鉄を乗り継いで、途中昼食を摂って、神戸市学園都市に移動しました。そして、神戸市の医療的ケア児と健常児の共生保育の現場を視察するため、NPO法人こどもコミュニティケアが運営する「ちっちゃなこども園ふたば・よつば」を訪問しました。

 この「ちっちゃなこども園ふたば・よつば」は、神戸市垂水区の旧ゴルフ場周辺の新興住宅地の中で、「ちっちゃなこども園ふたば」と「ちっちゃなこども園よつば」の2か所に分かれて保育を行っていました。
 特に、「ちっちゃなこども園よつば」は認可外保育施設「ちっちゃなこども園にじいろ」、障害児通所支援施設「て・あーて」を施設内に併設しており、同時進行で保育を行っていました。



 まずNPO法人こどもコミュニティケア代表理事の末永美紀子さんからお話を伺いました。末永さんは看護師で兵庫県立こども病院を退職した後、この地で医療的ケア児と健常児を共に預かる(共生保育)、認可外の保育施設を始めたのだそうです。

 共生保育を始めた理由は、「子どもが子ども社会に参加すること」は子どもの基本的権利だと考えていたので、障害を持っていてもいなくても、当たり前に一緒に過ごせる保育園を作りたかった、と話されました。病児保育、在宅小児訪問診療に取り組んでいる私にとって、非常に共感できるお話でした。

 その後、行政との係わりなかで、補助金の話も出ました。末永さんからは医療的ケアについての加算がないというお話でしたが、私が取り組んでいる在宅医療でも高齢者と小児ではシステムが全く異なるため(小児は公的支援がほとんどない)、小児在宅医療が広がらない原因もそこにあるのです。医療的ケア児を保育看護するときの公的支援のあり方は、さらに検討しなければならない課題だと思いました。

 病気の子どもを預かる。障害を持つ子どもを預かる。これは働く親の負担軽減のためだけでなく、子どもがより適切な環境で過ごせるために必要な保育です。(いまだに病児保育はいらないなどと高言する、女性無所属議員も品川区にはいますが…。)

 末永さんのお話の後、文教委員はよつば・にじいろ・てあーて組とふたば組の2グループに分かれて、実際の保育現場を見学しました。

 私はよつば・にじいろ・てあーて組でしたが、障害がある子とない子が同じ部屋で保育されている光景は感動的でした。元気な子どもの横で、障害のある子が痰の吸引をされていました。近い将来、品川区でもこのような保育風景がありふれた光景になるよう、さらに私も力を尽くさなければならないと、見学しながら思いました。

 視察終了後は神戸市に戻って、この日は神戸市に宿泊しました。
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10.24伊丹市行政視察3

2017-11-19
 伊丹市のインクルーシブ教育システムの事業説明の後、市役所の隣接した伊丹市立総合教育センターの施設見学を行いました。(下写真は、同センターのリーフレットより転載)



 伊丹市立総合教育センターは、平成6年に竣工された5階建ての学校教育部の管理する建物です。



 1階のエンテランスホールには園児、生徒の作品が展示してあり、2階はパソコン、DVDを使用して研修する、教職員の研修フロア、3階は理科実験の準備、教材研修などもできる、サイエンスルーム、ケミカルラボのある理科系のフロア、4階はカウンセリング相談室や箱庭療法室、遊戯療法室、心理検査室などの部屋がある心理系のフロア、5階は授業力向上支援センターとなっていて、コンサルタントが授業に関する相談に乗ったり、図書室、ビデオライブラリー、各種研究報告書などが完備され、市内各学校園に安全安心な情報ネットワークを提供しているのだそうです。



 非常に充実した教職員向けの施設で、伊丹市の教育に対する力の入れ方がよく実感できました。
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10.24伊丹市行政視察2

2017-11-19
 ②教職員のスキルアップに関しては、障害者差別解消法第7条の「行政機関等は障害者の権利利益を侵害してはならず、社会的障壁の除去の実施について、必要かつ合理的な配慮をしなければならない」を踏まえ、学校も行政機関として、障害を理由とする差別は禁止、合理的配慮は義務、という強い姿勢で臨んでいるそうです。

 そのために全学校園内における特別支援教育に関する研修や、指導主事、合理的配慮協力員による校園での出前講座などを積極的に実施しているとのことでした。

 また、今回の指導課の説明ではあまり触れられませんでしたが、伊丹市では教育のユニバーサルデザイン化を推進しているようです。

 この教育のユニバーサルデザイン化とは、「できるだけ多くの人が、利用可能であるデザイン」を教育にも応用し、障害のある、または学びにくさのある子ども達にもわかりやすい工夫、参加しやすい配慮などを行うと、クラスの多くの子ども達にもわかりやすく効果的な授業になるということだそうです。

 伊丹市では「みんなの教室 みんなの授業」という具体的詳細な教職員用指導教本が配られ、授業において、このような工夫を行っているということでした。

③さらに保護者にも啓発用資料を発行、配布されています。

 伊丹市のインクルーシブ教育システムは、「すべての子どもが、その子の持てる力を、最大限に生かした自立の実現を目指して」構築することを目標にしているようでした。
(この項続く)
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