東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 8月3日(水)最終日は、札幌市に戻り、「札幌市自閉症者自立支援センター ゆい」を視察しました。

 ゆいは、社会福祉法人はるにれの里が運営している、重症の自閉症者の入所支援施設です。ゆいは、重症の自閉症者を対象に、軽作業や文化的活動を行うことにより、3年間を一つの目安に、地域で自律生活ができるよう、自閉症者を支援することを目的としているのだそうです。


 まず、センター長の方から、ゆいの活動について、スライドで説明を受けました。その後、事業所内を見学しました。何人か、入所されている方ともすれ違いました。また事業所での作業も、見学させていただきました。事業所では、スタッフの方と入所者が大根の皮むきの作業を行っていました。(写真に写っているのは、スタッフの方です。)



 社会福祉法人はるにれの里は、自閉症者の自立支援センター以外にも、共同生活援助事業所、就労移行支援事業所、多機能型障害福祉サービス事業所など、さまざまな障害者支援事業所を展開しています。

 説明後の質疑応答の時に、私の方から、このような重度の自閉症者の入所施設では、外傷などいろいろな緊急事態の発生が予想されるが、その時どのような対応を行っているのか、質問しました。センター長からは、近隣の医療機関が近いので、すぐにそちらへ移送する、というお返事がありました。

 8月2日(火)は羽田空港から日本航空便で新千歳空港まで飛び、エアポート特急で札幌駅に到着し、8月1日(月)から視察を行っている他の会派議員と合流しました。それから、全員で石狩市役所まで車で移動し、市役所保健福祉部子ども政策課の担当の方から、「どさんこ・子育て特典制度」について説明を受けました。

 石狩市が行っている「どさんこ・子育て特典制度」は、北海道庁が音頭を取って始めた制度で、子育て支援に協賛してくれる店舗、施設等に呼びかけ、妊娠中の女性、または小学生までの子どものいる世帯に対し、商品の割引などのサービスを行うことで、子育て家庭を支援しようという取り組みだそうです。

 特典カードは母子手帳配布時に配られ、その他市役所などでも、希望者には随時配布している、ということでした。

 現在、協賛店は市内22店舗で、「子育て応援の店」という道庁から配布されたステッカーを掲示し、サービスを行っています。サービスの内容は、温泉の入館料が50円引きになったり、ソフトドリンクサービスがあったり、ジャポニカ学習帳が20%引き(文房具屋)、お子さまのヘアカットが10%引きになるなど、店が独自に考えた、多彩なサービスになっています。

 ただ、北海道保健福祉部子ども未来推進局の強い働きかけで始めた事業のため、石狩市としての予算処置はなく、協賛店はボランティアの参加にとどまっているため、やや広がりに欠けるというお話もありました。
 北海道はむしろ道が子育てパスポート事業に参加したり、各地域で使える「全道地域協賛店」を募ったり、熱心に取り組んでいる印象がありました。

 いずれにしろ、協賛店には何らメリットはなく(店名の宣伝だけ?)、その善意に頼るだけの事業は長続きしないのでは、と心配になりました。

 品川区議会自民党・子ども未来は、8月1日(月)から8月3日(水)まで、北海道函館市、札幌市を訪問し、行政視察を行いました。
 私も8月2日(火)の石狩市から合流し、3日(水)の札幌市の視察を行いました。

 以下、日を追って、報告いたします。

 8月27日(土)、28日(日)、高松市で開催された、第26回日本外来小児科学会年次集会に参加しました。

 この学会は小児科医や看護師、保育士、受付事務、薬剤師など、小児医療にかかわるさまざまな職種の人たちが集まり、小児医学や子育て支援、障害者支援などについて、さまざまな学術報告や支援活動を発表する、参加者が数千人の大規模な学会です。



 私もさまざまな発表を聴いて、最新の小児科の知識の吸収に努めました。

 また、今回の学会では、「小児科医は地方議員になろう」という演題名で、2011年から2期6年、私が行ってきた地方議員としての活動を口演、示説の発表を行いました。
 小児科医が子育て支援を強力に行うためには、地方議員になるという選択肢もあるのだ、ということを、多くの小児科医に知ってほしかったからです。

 口演の方は、一般演題の最後のセッションだったため、聴衆は少なかったのですが、発表後にわざわざ非常に共鳴したと、あいさつにいらした小児科医の先生もおられて、発表してよかったと思いました。