東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 4月5日(火)、水辺議連の設立総会に参加しました。

 水辺議連(城南地区水辺活用推進議員連盟)は、水辺を持つ海に隣接する自治体である品川区と大田区の議員が連携し、羽田から天王洲、目黒川までの水辺を整備し、2020年のオリンピック、パラリンピックにむけて、舟運を使った地域経済の活性化、観光資源としての水辺の活用と整備、国内外の観光客に対するイメージの向上、非常時の防災をはかる、という目的で結成されました。

 まず当日は、水辺の乗船視察として、羽田天空橋船着場からチャーター船に乗り、大田区ふるさとの浜辺桟橋、流通センター桟橋、東海公園桟橋から目黒川をさかのぼり、五反田リバーステーション、目黒川の桜並木を視察し、天王洲桟橋で下船しました。



 その後、設立総会が寺田倉庫の船上レストランWL2で開かれ、濱野品川区長、松原大田区長、石原代議士などがあいさつされ、大田区、品川区、東京都の関係者などが多数出席されました。



 水辺議連は結成されたばかりで今のところ、会員は自民党議員と無所属の私だけですが、今後は広く参加を呼びかけるという話でした。舟を利用した水辺の活用は、観光にも交通(舟運)にも災害対策にも大いに役立つと期待されます。 

 私についていえば、子育て中の親子で遊べる水上公園の整備、小学生のカヌー、ボート教室の開催などを、水辺整備の研究課題としていきたいと思っています。 

 船の上から見た、目黒川の桜がとてもきれいでした。大崎~五反田は私の生まれ育った郷土です。いつも目黒川を見下ろして、生活していましたが、目黒川からゲートシティ、ニューシティや五反田駅を見上げるのは初めての経験でした。

 父が小さいころ、目黒川で川遊びしたといっていましたが、もしかしたらそのような日が再び訪れるかもしれないとふっと思いました。



 丸岡南中学校の給食を食べた後、午後は丸岡城と、「一筆啓上手紙の館」の視察に行きました。

 丸岡城は、戦国時代に柴田勝家が越前一向一揆を鎮圧し、北ノ庄に進出したとき、甥の柴田勝豊に築かせた城です。丸岡城は現存する天守閣で最古のもので、望楼式天守閣と呼ばれ、姫路城などの後の優美な層塔式天守閣に比べ、古風で簡素な、いかにも初期の城郭という印象です。



 城内は見学できますが、二重三階構造で、1階から2階に上がる階段は急峻で、クライミングロープが垂らされており、ロープにつかまりながら階段を登るという、今までの城見物ではなかった、得難い体験をしてしまいました。

 3階の望楼からは坂井市が一望でき、天気が良かったので、眺めが素晴らしかったです。

 特に4月は城の周りの桜が咲きそろうと、古城はライトアップされ、ぼんぼりに照らし出された300本の桜が幻想的な光景をかもしだすそうです。そのため、日本さくら名所100選にも選ばれており、丸岡城は別名霞城とも呼ばれています。

 丸岡城は最古の天守閣ということで昭和9年に国宝に指定されましたが、昭和23年の福井大地震で倒壊してしまい、修復再建された現在の城郭は重要文化財に指定されているのだそうです。坂井市の人たちは、再び国宝に指定されるよう、運動を行っているということでした。

 丸岡城を視察した後、「一筆啓上 手紙の館」を訪れました。徳川家康の猛将で鬼作左といわれた本多重次が、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」と妻にあてた手紙の「お仙」こそ、丸岡城主の本多成重その人であり、坂井市は毎年「日本一短い手紙 一筆啓上賞」を開催しています。



 この手紙の館は、今までに「一筆啓上賞」に全国から応募された作品を閲覧したり、入賞作品をパネルで見たり、坂井市の観光資源の映像を鑑賞したりできるようになっていました。

 坂井市は鄙びた山村の竹田地区、文学と歴史の港町三国湊、名勝東尋坊、最古の天守閣を持つ丸岡町など、さまざまな観光資源を有しています。さまざまな地域振興施策を意欲的に行っており、今回の私の目的であった教育行政視察以外でも、地域振興や観光資源の活用などについても、大いに学ぶものがありました。

 今回の2日間の視察で学んださまざまな知見を、今後の議員活動に生かしてまいります。

 さらに、坂井市の学力、体力向上に向けた取り組みについて、教育長から説明をうけました。

 もともと福井県は教育先進県として名が轟いており、小学校6年と中学3年の全国学力テストでは、つねに全国トップクラスの成績を収めてきました。

 坂井市でも、学力向上のために、朝学習(漢字、計算スキルなど)、朝の一斉読書、書かせる学習、各学校での毎月のパワーアップテスト、坂井市の行う学力テスト、確認テスト、自主学習ノート作成、学生などによる学級サポーターや英語活動指導助手配置などを積極的に行っているそうです。

 また、福井型18年教育として、保幼小接続、小中連携、三世代同居が多い(21.6%)家庭との連携(家庭学習の手引き配布、学習習慣アップ作戦、ノーテレビ、ノーゲームデー)、道徳教育の重視、学校ボランティアなどにも力を入れている、というお話でした。

 体力向上についても、以下のような取り組みを行っているそうです。

 学校の休み時間にマラソン、縄跳びなどを行う、チャレンジカードに生徒が記録をつける、体育的行事として、マラソン大会、小学校スキー大会、ディスクドッジ大会を開く、トップアスリートによる教室や大会の開催、などが紹介されました。

 福井県の場合は、このような施策を、国の全国体力・運動能力、運動習慣等調査(小5、中2)、県の福井県新体力テスト(小4~高3)の結果を分析し、その検討を踏まえて、子どもたちの体力、運動能力向上を、各学校、市の行政支援、県の行政支援を組み合わせて、実施しているということでした。

 坂井市が教育にも熱心に取り組んでいることが、肌で感じられました。また、丸岡南中学校の視察は、さまざまに得るものがありました。
 調査事項説明会の質疑応答や実際の中学見学の最中に、教育長、校長先生、教頭先生、主事の方からもいろいろと詳しくお話を伺うこともできました。率直な質問にも丁寧に答えていただいて、大変勉強になりました。

 今回の視察の経験を踏まえて、品川の教育について、さらに深く考えていきたいと思いました。

 この学校のもうひとつの大きな特色は、スクエア制だそうです。

 スクエア制とは、1,2,3の各学年の1クラスがスクエアという学年横断グループを作って活動することをいい、レクリエーション、遠足、体育祭、文化祭などの学校行事に参加しているそうです。
 これは学年の壁を取り払い、生徒間の親睦を深め、集団のなかで自主性と自立性を高めることに役立っているとのことでした。

 また、この学校はクラス教室がないために、教室の間にホームベース(HB)というスペースを設け、生徒のロッカーや学級向けのお知らせ、お便りを掲示し、あわせてテーブル、ベンチなどを置いて、生徒が休める憩いの場としているそうです。

 関係者のお話を聞いて、また実際中学校を見学させていただいて、素晴らしい学校だと感じました。

 教育長(下写真右端)も、先生たちがみな献身的に活動されていると高く評価されていました。配布された職員一覧を見てみても、23人の教職員は、22人が主任として公務を分掌しており、全員が部活動に関係されているようでした。



 また、丸岡南中学校は福井大学教職大学院の拠点校となっており、大学院と人的交流を行いながら、「教職員同士の学びあい」を柱とした実践研究に取り組んでいるというお話でした。

 春休みのため、生徒の姿がまばらなことが残念でした。また訪れて、いろいろな授業や、生徒の活動の実際を見てみたいと思いました。

 続いて、「教育行政について」の研修として、丸岡南中学校を視察しました。まず、バスで到着すると、とても学校と思えない斬新な建築物がそびえていました。これが丸岡南中学校でした。


 この校舎は堀場弘・工藤和美(シーラカンスK&H)という著名な建築家が設計監理し、2008年の日本建築学会作品選奨にも入選した、有名な学校建築なのだそうです。(下写真は教育委員会配布パンフより)



 たしかに随所に打ちっぱなしのコンクリートやふんだんにガラスを使っているところが、超近代的な独特の雰囲気を持つ、学校のかたちを作っているようでした。

 まず、丸岡南中学校会議室で、調査事項「教育先進県福井県及び坂井市の取り組み」について、坂井市教育委員会川元教育長、高嶋丸岡南中学校校長、松嶋丸岡南中学校教頭から、お話を伺いました。

 丸岡南中学校は、まずクラスごとの教室がありません。教科の教室だけです。生徒は登校すると、自分の受ける授業の教室に向かいます。英語、数学、国語など、各教科ごとに専用の教室があって、その専用教室で教科の教師から授業を受けます。

 さらに、メディアセンターというオープンスペースが各教科ごとにあり、そのスペースには必要な教材、プリント、資料、情報機器などがそろっており、教科の教師も常駐しているため、勉強したり、先生と交流できる場なのだそうです。

 見学して印象に残ったのは、この学校の教室には壁がないことです。ガラスの窓がありますが、教室は一方が開放されたオープンスペースになっていました。

 視察に同行されていた校長先生に、先生の声は教室の隅々まで届くのか(声の小さな先生のいるのでは)、教室が閉鎖空間になっていないので、授業に集中できない生徒が出るのではないか、とお聞きしましたが、特に支障はないというお答えでした。

 ちょうど、春休みで生徒がいなかったため、直接授業を参観できなかったのが残念でした。ぜひ、一度、開放された教室での授業風景を見たかったです。

 また、この学校は生徒は生徒玄関から登校すると、まず図書館に入ります。この学校建築はメディアスパイラル方式といって、学校の中心である図書館を起点に、中庭を囲みながらいろいろな教室に移動できるよう、設計されているのだそうです。



 生徒は図書館から、自分の受ける教科の教室に向かうのですが、この学校は始業の15分前に「朝読書の時間」があり、全校一斉に15分間、読書を行うのだそうです。また、「ひとりだち清掃」といって、全員で清掃を行うのですが、清掃前に生徒全員で瞑想し、思いやりと心と磨きの心を整えて、学校をきれいにする活動を行っている、と説明を受けました。


 
 給食は全教員と全生徒がランチルームに集合し、食べるのだそうです。私たちも昼食は、このランチルームで日頃生徒たちが食べている給食をいただきました。さすが、伸び盛りのこどもの食事なので、ボリューム満点でした。