東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 12月12日(金)、第4回定例会本会議の後、品川区議会防災訓練が行われました。震度7の地震が議場で発生したという想定で、区議会議員、区の職員が避難訓練を行いました。

 議場の照明が落とされ、暗闇の中を議員が一団となって、区役所議会棟の前の広場まで退避を行いました。各会派がグループを作ったので、無所属議員5人は「部屋が一緒」ということで、同じグループとして行動しました。

 議会棟前庭で最終点呼を行った後、役所内会議室に移動し、大井消防署の石川署長から講評をお聞きしました。署長からは実際に実地の防災訓練を行うところはあまりなく、訓練行動も非常によかったとおほめの言葉がありました。実際行動してみると、やはりいろいろと気がつくことも多く、自分のクリニック内の防災を考える上でも非常に勉強になりました。

 多くの議員が楽しそうに参加していましたが、つまらないクレームを付けて、訓練をボイコットした会派があったことは残念でした。

 12月10日(水)、日本医師会・日本医学会合同シンポジウム「子宮頸がんワクチンについて考える」が、日本医師会館で開催されたので、参加しました。

 講演者は、小西郁生日本産婦人科学会理事長・京大婦人科産科教授、倉根一郎国立感染症研究所副所長、西岡久寿樹東京医大医学総合研所長、横田俊平国際医療福祉大小児科教授、宮本信也筑波大人間系長、奥山伸彦JR東京総合病院小児科部長、池田修一信州大第三内科教授、牛田享宏愛知医大学際的痛みセンター教授の8人で、子宮頸がんを診療している側からみたHPVワクチンの評価と、HPVワクチン接種後に起きた慢性疼痛を診療している側からみたHPVワクチンの功罪についての発表がありました。

 子宮頚がんで苦しむ患者さんとHPVワクチン接種後に慢性の痛みに苦しむ患者さんの苦しみ、痛みをどのように受けとめ、医療者として最善をつくしていくのか、ほとんどの講演者の発表は同じ医療者の自分に突き刺さってくるものがありました。しかし自らの功名心と野心のために患者さんの苦悩を踏み台にするのは許されることではありません。

 各演者の発表の後に行われた総合討論では、参加者からの批判的な質問が多く集まった講演者もいましたが、大仰な自己宣伝ばかりではなく、実際に苦しんでいる患者さんと、臨床現場で苦悩しながら診療している一線の医療者の冷ややかな視線に、もっと謙虚になるべきだと思いました。