東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 最終日の10月30日(水)は福岡市役所を訪れました。
 ここでは、認知症の医療連携システムについて、福岡市保育福祉局地域保健課課長からお話をうかがいました。



 福岡市の認知症医療連携システムは、九州大学病院を認知症疾患医療センターとして頂点に位置付け、かかりつけ医を裾野とし、その間に医師会と行政が作り出した「認知症相談医」が認知症の初期外来を担当し、必要な患者さんは疾患医療センターに紹介するという中間を担うシステムになっているそうです。
 さらに、九州大学病院は関連病院を協力病院としてこのシステムの中に組み入れ、長期医療が必要な患者はこちらの病院に送り、うまく患者さんを分散して対応しているようです。

 病院ごとに役割を分担し、行政が全体を後押しする、非常に進んだシステムで、患者さんも安心して医療を受けられると思いました。

 医師会と行政が密に協力して、運営しているところがうらやましく思いました。地域保健課長も医師会の先生が献身的に協力してくれると感謝していました。垣根を取り外し、様々な団体が密に協力できる体制が早く品川区でも実現できれば、と強く思いました。

 10月29日(火)は大分市を訪れました。
 ここでは、障害者の就労支援として、博愛会地域総合支援センターを視察しました。



 博愛会地域総合支援センターは戦後、別府市内の浮浪者を収容保護する施設として出発した「別府博愛寮」が、さまざまな活動を通じて、規模を段々と拡大し、一大福祉組織になったのだそうです。
 現在この組織は、大分市中心部に障害者自立訓練と就労支援と就労継続支援を提供する多機能型事業所、竹田市に広大な福祉農場「コロニー久住」、住吉浜リゾートパーク、博愛大学校ドリーム、レストラン「久住屋」、高原百貨店「久住屋」、アトリエ「空」など、障害者のために、さまざまな多様な事業を展開しており、センター長の方から説明を聞いて、すばらしいとため息が出るほどでした。

 この日の昼食は、博愛会地域総合支援センターの就労継続支援事業A型であるレストラン「久住屋」でとりました。委員の方は、皆おいしいといって、食べていました。



 私は3回の厚生委員会の視察で障害者就労支援施設をいくつか見学しましたが、これほど大規模な施設は初めてで、いろいろとスケールメリットなど、勉強になりました。

 品川区ではこんな大規模な障害者の施設は考えられませんが、どれが取り入れられるか、検討することは必要だと思いました。


 2013年10月28日(月)は羽田からまず北九州市に飛びました。
 北九州市役所を訪れて、保健福祉局の健康推進課長から「北九州市健康づくり推進プラン」について、説明を受けました。



 もともと北九州市は工業地帯に立地し、あまり健康を意識しない生活スタイルをとる人が多く、平均寿命が全国やお隣の福岡市よりも低く、一人あたりの医療費が政令市では2011年度では広島市に次いで高額だったそうです。
 そのため、市として健康づくりに励むことになったのだと説明を受けました。
 北九州市の主な取り組みは、
  基本目標1  生活習慣病の予防
  基本目標2  心と身体の健康づくり
  基本目標3  個人の健康を支える社会環境の整備
の3点だそうです。特に、ポイントは個人の健康づくりを個人にまかせずに、市がいろいろと施策を展開していることです。健康づくり応援の飲食店を公募、情報提供したり、企業に働きかけて積極的に健康づくりに取り組み企業を表彰したりしたそうです。

 品川区でも健康づくりの取り組みは行われていますが、どれが取り入れられるか、どれを参考にするか。よく検討することが必要だと思いました。


 2013年10月28日(月)から10月30日(水)、厚生委員会の行政視察が行われました。今回の行政視察は、①健康づくりの施策推進、②障害者の就労支援、③認知症に対する地域の支援システム、の3点を研究する目的で、九州を訪れました。
 以下、日にちを追って、報告いたします。


 12月8日(日)、品川区では平成25年度「区内一斉防災訓練」が行われました。区内一斉防災訓練は、震度7クラスの地震が発生したと想定し、区内の21か所の避難所において、実際に災害時の活動の模擬訓練を行ったものです。
 私も区議会議員として、腕章を巻いて、大崎中学校の避難所に出動し、訓練に参加しました。まず、避難所を開設し、受付し、避難者名簿を作り、各町会ごとに分かれて、避難所設備を確認しました。避難所の運営会議も行われたようでした。
 区の職員の方、町会の防災委員の方が一生懸命に段取りを進めていました。私も適時、区役所に設けられた区議会災害対策本部にメールで情報連絡を行いました。



 実際、訓練に参加してみて、日ごろからこのような実地の訓練がとても大切だと実感できました。また、町会の役員の方々がみなご高齢なのに、先頭に立って、活動されている姿に感銘を受けました。来るべき災害に備えて、献身的に活動されている姿に頭が下がりました。それに対し、若い人の参加が少ないことが気になりました。

 「何をしてもらえるかではなく、何ができるか考えて」と言ったのは、駐日アメリカ大使の父親でしたが、若い世代が積極的に公の活動に参加するようになった時が、日本が本当に復活する日だと思います。そのために、自分に何ができるのか、よく考えてみなければならないと思いました。

 避難所になる大崎中の校長先生も参加されていたので、ご挨拶させていただきました。