東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 5月11日(金)にきゅりあん7階イベントホールで、「第3回品川区議会議会報告会」が開催されました。私は今回は、議会報告会等準備委員会に所属していたため、報告会のリハーサルやいろいろな備品や準備、運搬などの裏方の仕事も行いました。



 当日は受付係のリーダーとして来場者の受付を行いました。参加者は年配の方中心に、約40名ほどで、他区の議員の方も何人か、お見えになっていました。

 回を重ねるに従い、参加者が減っていくのが少し残念でした。ちょうど8階の大ホールでバレーの発表会があったようで、若い親子連れや若い人達は8階大ホールへ、年配の方は7階イベントホールへとくっきりと分かれて入場していました。

 今回は各常任委員会の活動報告と、「品川の魅力発見」という議員と区民の意見交換会の2部構成で行われました。準備委員会の一員ということもあって、私的にはよい企画だと考えていましたが、参加者の少なさから考えると、次回はもう少し再検討が必要かもしれないと思いました。

 一部参加をボイコットした無所属議員がいたのは残念でしたが、会派を超えて全議員が協力して、区民に議会の存在をアッピールする取り組みは今後も続けていきたいと思いました。

 3月22日(金)、議会報告会等準備会議が、区役所議会棟で開かれました。この会議は、区議会の活動を広く区民の方々に知っていただくために、超党派の全議員が協力して、いろいろな準備を行うために開かれたものです。

 第3回品川区議会議会報告会が5月11日に開催されるので、その準備についていろいろ話し合いが行われました。

 まず、報告会のポスターが選定されました。そして、今回の報告会のテーマである、「品川の魅力発見!」について、どのように区民の皆様と楽しく話し合いを進めるか、その進行について論議されました。
 全会派の議員で和気あいあいと話し合いが行われました。

 その後、全員で、報告会のポスターのパウチ作業を行いました。
 このように、全議員が協力して、仲良く一つの事業に取り組むことも大切だと率直に感じました。



 2月20日(火)は区役所防災センターで開催された、平成29年度第2回品川区国民健康保険運営協議会に、公益委員として出席しました。

 今、国民健康保険は大きく変わろうとしています。各区ごとに行われていた保険料の賦課総額(保険料として必要な金額)の算出が、東京都が行うことになります。また保険料も少しずつ上がっていくようです。区民にできるだけ負担を増やさずに、国民健康保険制度を維持するために何が必要か、私もしっかり学ばなければならないと思いました。

 1月16日(火)は、きゅりあんで開催された、品川区立小学校PTA連合会、中学校PTA連合会合同の新年教育懇談会に出席しました。クリニックの診療が長引いたので、会場に到着したときは、すでに会は始まっていました。

 にぎやかに談笑されているPTA役員の方、校長先生、副校長先生方をみて、今年もこの方々とともに、子どものために力を尽くそうと改めて思いました。

 11月17日(金)は区役所で行われた、平成29年度第1回品川区国民健康保険運営協議会に出席しました。国民健康保険は平成30年度から運営主体が品川区(区市町村)から東京都(都道府県)に移り、広域化されることになります。

 そのため、広域化によって、国保制度がどう変わるか、品川区の対応はどうなるのか、制度の勉強会を行うというのが今回の会合の趣旨でした。世界の誇る、我が国の健康保険制度は守っていかなければなりません。そのためには、まず健康保険制度をしっかり理解することが大切です。

 今後も健康保険制度については、医師としてもしっかり学んでいこうと思いました。

 11月13日(月)、品川区議会議会報告会等準備会議の委員は、品川女子学院を訪問し、中学1年生と第2回意見交換会を行いました。これは、品川女子学院生徒の研究発表に区議会議員が意見を述べ、生徒と話し合うという企画なのだそうです。

 今回で2回目で、多くの委員は第1回も出席しているため、場慣れしているように見えましたが、私は昨年は別の委員会に属していたため、全てが初めての経験でした。

 まず生徒たちが研究発表を行い、いくつかのグループに分かれ、生徒と議員が話し合いをしました。わたしと公明党のつる議員は「墓継承問題」というテーマで研究している生徒たちと意見を交換しました。

 墓継承について、いろいろとよく調べていて、私たちはその研究にコメントしました。いろいろやり取りしていると、こちらも文化祭のノリで話していて、生徒たちもおとなしい子、リーダーシップを取る子、かわいい子、背伸びをする子など、いろいろと個性がみられて楽しいひと時でした。

 お墓参りをしたとき、親やおじいさん、おばあさんは知っているので拝むが、それ以前のご先祖は顔も知らないから、あまり拝みたくないという彼女たちの発言は、私のとっては少し衝撃的でした。

 その後、質疑応答になりました。各委員からいろいろな質問がありましたが、私も①子育て支援事業を大学で行う意義について、②卒業生の保育士のネットワーク構築は行われているのか、③ほとんど甲南女子大の卒業生の親子の利用が多いようだが、地域の他の親子にも積極的にひろばを開放する考えはないのか、などをお聞きしました。

 ①については、学生実習や子育ての研究に役立てている、②については保育士の卒業のネットワークつくりなどは今は行っていない、③は2018年に10号館(今、建築中)5階に今の3倍のスペースの子育てひろばを新設するので、事業の大幅な拡大を検討している、というお答えでした。

 新しい子育てひろばができたら、ぜひまた視察に来てくださいというお話でした。私もぜひ、新しい子育てひろばを見学したいと思いました。



 最後に甲南女子大学が誇る芦原講堂を見学させていただきました。講堂中央に巨大なパイプオルガンが屹立し、カーブを描いた淡い褐色の壁面が包み、宗教的な荘厳とした雰囲気を醸し出していて、その圧倒的な迫力に感動しました。


 
 これで、今季の行政視察は終了しました。甲南山手駅で、視察団は解散式を行いました。私はそのまま、新幹線で東京へ帰路につきました。

 次に上田教授から、甲南子育てひろばの事業内容の説明がありました。

 子育て親子交流の場として行っている、甲南子育てひろばの開室時間は、午前組は9:30~12:00 (月曜~金曜)、午後組は13:00~15:30 (月曜、火曜、木曜、金曜)。
 実施場所は甲南女子大学2号館1階子ども室。スタッフは保育士3名で、参加者は0歳~今年度3歳になる子とその保護者で、各時間帯に親子最高10組と制限しているのだそうです。

 利用者はこの5年間、年間親子3500名ほどで、地域別では利用者の86%が大学のある東灘区の方ということでした。



 主に交流事業のあいだに行われる子育て等に関する相談は、2011~2014年で404件、0歳では食事と成長、1歳は食事、2歳は乱暴、幼稚園等の内容が多かったそうです。

 また、甲南女子大の教員が子育てについて話し合う、「わいわいトーク」を月1回行っているということでした。

 女子大のため、学生のボランティアも受け入れており、年間200人ぐらいの参加者があること、また看護学部の保健師活動の実習授業も行われているのだそうです。
 さらに、子育てひろばの活動をもとに、子育て支援の研究も行われているというお話でした。

 次に神戸市の子育て支援施策について、こども青少年課の北川係長から事業説明がありました。

 神戸市は子育て支援事業を12か所の地域支援センターで行っている(一般型)ほかに、保育士養成校の指定校を始め、市内の大学に乳幼児が自由に遊べるスペースを設け、担当教授とともに大学の学生が係わる子育て支援の場(ひろば型)を整備してきたそうです。

 現在市内9か所でひろば型支援事業が行われているのだそうです。(2か所は空き商店街店舗活用。)

 灘区民ホールで行われている神戸大学のびやかスペースあーちなどは、年間3万人の利用者があるそうです。ほかにも神戸親和女子大学、神戸松蔭女子学院大学、神戸常盤大学、神戸市看護大学、神戸学院大学、夙川学院短期大学がそれぞれ特色を生かして子育て支援事業を行っているということでした。(この項続く)



 10月25日(水)は宿泊した神戸市三宮からJR神戸線で甲南山手駅に向かい、甲南女子大学を訪問しました。甲南山手駅から近くの山腹に広がる、瀟洒な白亜の建造物群が、甲南女子大学のキャンパスでした。



 甲南女子大学は神戸市が行っている、「大学と連携した子育て支援事業」の実施大学の一つで、今回は同大学が行っている「甲南子育てひろば」を視察しました。

 まず、大学会議室で大森敏江副学長、稲垣由子学長補佐・人間科学部総合子ども学科教授、上田淑子子ども室長・人間科学部総合子ども学科教授、神戸市子ども家庭局こども青少年課北川哲也係長からお話を伺いました。



 はじめに、稲垣教授から子育てひろば開設の経過をお話しいただきました。甲南子育てひろばは、2004年10月に開設されました。
 稲垣教授は小児科医で、もともと東大小児科小林登教授の門下で、小林教授が甲南女子大の教授を退職した後を引き継いで、教授に就任されたのだそうです。ここに赴任して驚いたことは、女子大なのに託児施設がなかったことだったそうです。(東京の前の職場では、託児所が当然のことのように設置されていたのだそうです。)

 女子大学である大学が、地域の子育て家庭に貢献できると共に、子どもと係わる仕事を目指す学生はもとより、将来母親として子育てを行う可能性のある学生にとっても学びの場となり、親子関係はもとより、親同士子ども同士が自由に係わりながら、その関係を深めるために、大学内に子育てひろばを作ることを提唱し、その実現を働きかけ、2004年ついに国の「少子化社会対策要綱」に基づき、設置にこぎつけたということでした。

 2007年には、神戸市から「ひろば型」地域子育て支援事業として、地域に子育ての場を提供しているのだそうです。(この項、続く)

 10月24日(火)は伊丹市からさらにJR宝塚線、JR神戸線、神戸市営地下鉄を乗り継いで、途中昼食を摂って、神戸市学園都市に移動しました。そして、神戸市の医療的ケア児と健常児の共生保育の現場を視察するため、NPO法人こどもコミュニティケアが運営する「ちっちゃなこども園ふたば・よつば」を訪問しました。

 この「ちっちゃなこども園ふたば・よつば」は、神戸市垂水区の旧ゴルフ場周辺の新興住宅地の中で、「ちっちゃなこども園ふたば」と「ちっちゃなこども園よつば」の2か所に分かれて保育を行っていました。
 特に、「ちっちゃなこども園よつば」は認可外保育施設「ちっちゃなこども園にじいろ」、障害児通所支援施設「て・あーて」を施設内に併設しており、同時進行で保育を行っていました。



 まずNPO法人こどもコミュニティケア代表理事の末永美紀子さんからお話を伺いました。末永さんは看護師で兵庫県立こども病院を退職した後、この地で医療的ケア児と健常児を共に預かる(共生保育)、認可外の保育施設を始めたのだそうです。

 共生保育を始めた理由は、「子どもが子ども社会に参加すること」は子どもの基本的権利だと考えていたので、障害を持っていてもいなくても、当たり前に一緒に過ごせる保育園を作りたかった、と話されました。病児保育、在宅小児訪問診療に取り組んでいる私にとって、非常に共感できるお話でした。

 その後、行政との係わりなかで、補助金の話も出ました。末永さんからは医療的ケアについての加算がないというお話でしたが、私が取り組んでいる在宅医療でも高齢者と小児ではシステムが全く異なるため(小児は公的支援がほとんどない)、小児在宅医療が広がらない原因もそこにあるのです。医療的ケア児を保育看護するときの公的支援のあり方は、さらに検討しなければならない課題だと思いました。

 病気の子どもを預かる。障害を持つ子どもを預かる。これは働く親の負担軽減のためだけでなく、子どもがより適切な環境で過ごせるために必要な保育です。(いまだに病児保育はいらないなどと高言する、女性無所属議員も品川区にはいますが…。)

 末永さんのお話の後、文教委員はよつば・にじいろ・てあーて組とふたば組の2グループに分かれて、実際の保育現場を見学しました。

 私はよつば・にじいろ・てあーて組でしたが、障害がある子とない子が同じ部屋で保育されている光景は感動的でした。元気な子どもの横で、障害のある子が痰の吸引をされていました。近い将来、品川区でもこのような保育風景がありふれた光景になるよう、さらに私も力を尽くさなければならないと、見学しながら思いました。

 視察終了後は神戸市に戻って、この日は神戸市に宿泊しました。