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東京都品川区の小児科医区議会議員が、小児科外来最前線からみた品川の小児医療、子育て支援について語ります。
 3月6日(火)は、品川区健康センターで行われた、「平成29年度品川区予防接種講演会」に参加しました。

 この講演会は昨年発覚した、複数の予防接種を混ぜ合わせて接種するという、不適切な事件があったため、品川区、品川区医師会、荏原医師会が共催して、区内医療関係者に予防接種の正しい接種について今一度説明する、という趣旨の講演会でした。

 舟木保健予防課長の品川区の予防接種事業についての簡単な説明の後、菅谷明則すがやこどもクリニック院長・VPDの会会長が登壇し、予防接種についての講演を行いました。菅谷会長の講演は、前任者の薗部先生の講演に比べると少し専門的で、ある程度の基礎知識がない人には難しかっただろうと思われるような内容でした。診療所の受付事務の若い方や、小児科以外の他科の先生も多く出席されていたので、もう少し基礎的な解説でもよかったのではないかとも思いました。

 いずれにしろ、ワクチン接種が正しい知識と正しい接種方法で広く行われ、日本の子どもが恐ろしい感染症から守られ、健やかに成長できるよう、私も先頭に立って、力を尽くさなければならないという思いを新たにした講演会でした。

 2月26日(月)は、品川歯科医師会館で行われた、地域医療講演会に出席しました。この会は、品川歯科医師連盟が東京都歯科医師連盟荏原支部と品川歯科医師協同組合に呼びかけて、三者共催で品川の地域医療のために開催した講演会ということでした。

 「寝たきりにさせないための地域医療連携とは-高齢者の健康寿命延伸に貢献する歯科医療-」という演題名で、飯沼利光日本大学歯学部歯科補綴第一講座教授が講演を行いました。内容は、高齢者に対する口腔機能の測定は非常に重要であり、口腔機能の維持、向上が超高齢者の健康寿命の延伸に大きな役割を果たすというものでした。

 健康を維持するためには、医師だけでなく、歯科医師の方々とも密に連携し、健康管理に取り組んでいかなければならないことがよく理解されました。特に高齢者の健康寿命を延伸するためには、多職種連携が重要であることが再確認でき、非常に有益な講演会でした。

 2月18日(日)、日本医師会館で開催された、平成29年度母子保健講習会に参加しました。

 今回は、まず北澤潤厚労省子ども家庭局母子保健課課長が登壇し、「子育て世代包括支援センターの目指すもの」という基調講演が行われました。

2018子育て2018

 我が国の母子保健行政の歩みと子育て世代包括支援センターの設置に至った経緯、支援センターの具体的な業務について、さらに産前産後サポート、産後ケア事業、妊婦健診、乳幼児健診事業について、説明がありました。

 次に、岡野禎治三重大学教授が登壇し、「周産期メンタルヘルス支援を目指して」という題目で、周産期の精神疾患と早期介入について講演がありました。

 さらに小休止を挟んでから、「多職種連携による子育て支援を目指して」というテーマで、阪下和美国立成育医療センター総合診療科医員による米国の健診体制(Bright Future)の説明、相良洋子さがらレディスクリニック院長の周産期メンタルヘルスと多職種連携の報告、小枝達也国立成育医療センターこころの診療部長による発達障害幼児の支援という3題の発表がありました。

 品川区でもしながわネウボラネットワーク事業が始まり、子育て世代包括支援事業が進められています。すでに品川区で手が付けられている施策、まだ取り組みが行われていない領域など、品川区の現状を思い起こしながら、演者の先生の講演をお聞きしました。

 今回学んだ知識を今後の品川区の子育て支援施策に生かしていくように、政策要望をしっかり行わなければならないと思いながら帰途につきました。日は長くなりましたが、吹く風はまだまだ真冬の寒さでした。

 11月21日(火)は、午前8時から平河町の都市センターホテルで開催された、「次世代の医療政策を考える会」に参加しました。

 この会は、参議院議員で小児科専門医の自見はなこ先生の主催する勉強会で、今回は塩崎恭久前厚生労働大臣による「グローバルヘルスと日本の果たす役割」という講演をお聞きしました。



 塩崎前厚労大臣は社会保障給付費の占める児童・家族関係給付費は5.5%、高齢者関係給付費は67.6%であり、児童・家族関係給付費の大幅な増額が必要と述べました。また、「新たな子ども家庭福祉」を作るために改正された(平成28年、29年)、児童福祉法の改正内容について、お話されました。

 早朝の8時から9時までのあわただしい時間帯でしたが、小児科医区議としての私が、今後どのような活動を行っていったらよいか、いろいろと示唆に富む、大変有意義な勉強会でした。

 10月19日(木)、石原宏高元内閣府副大臣が来訪されました。

 病児保育の拡充、待機児童対策、認可外保育所の保育料助成、子育て応援券の発券などの子育て支援施策についてと、ムンプスワクチンの定期接種化と接種費用助成、先天性風疹症候群対策強化など小児医療について、30分ほど意見を交換しました。



 10月22日(日)、石原氏は衆議院東京3区で当選されました。国政における石原代議士のご活躍に、期待したいと思います。

 10月18日(火)は、9月15日(木)に引き続き、荏原医師会館で第2回目の荏原医師会研修会が開かれたので、参加しました。

 内容は、「ウイルス感染症 昔と今、そして未来への展望 後編」というタイトルで、講師は前回に引き続き岡部信彦川崎市健康安全研究所長で、講演内容は①インフルエンザ感染症、②RSウイルス感染症、③日本脳炎、④DPTとDTワクチンについて、⑤B型肝炎ワクチンについて、⑥新しいワクチンについて、でした。

 今年のインフルエンザ流行について、すでに品川区でも患者が出始めているが、大きな流行にならず、年を越すだろう。A香港型が多い。また、妊婦にもインフルエンザワクチンの接種は勧めるべき。防腐剤入りでもかまわない。
 震災時には破傷風が発生するので、DPTまたはDTワクチンの接種を考慮。

 水痘(水ぼうそう)ワクチンの定期接種化の後、感染研への水痘の報告数が著明に減少している、などを話されました。

 この10月1日から定期接種になったB型肝炎ワクチンについては、①従来の母子感染予防対策は、世界に誇る方法であり、母子感染によるキャリア化は激減した。②今回の定期接種化により、B型肝炎対策がさらに進むことになり、慢性肝炎、肝硬変、肝癌の発生を防ぐことができる。③将来の性感染症としてのB型肝炎予防を考えた場合、基礎免疫を与えておくことになる。④現在のB型肝炎ウイルスキャリアの方々の「感染させるかもしれない」という不安を払しょくできる。
と、その意義をまとめられました。

 今回講演会で得られた最新情報も踏まえ、さらに品川区の感染症対策を進めていきたいと思います。

 10月13日(木)は品川区保健所、医師会、歯科医師会の共催で五反田文化センターで開催された、平成26年度品川区医療安全講習会「事例から学ぶ医療安全~医療事故情報収集等事業の実際と報告事例の活用」に参加しました。

 講師は、日本医療機能評価機構医療事故防止事業部の坂口美佐部長で、医療事故の防止対策を行っている日本医療機能評価機構の紹介と、機構が集めた医療事故情報の利用の仕方の説明と、実際の報告事例の紹介がありました。

 日本医療機能評価機構は厚生労働省の外郭団体で、医療事故が起きたときその情報を収集し、事例の集積と分析を行い、各医療機関に情報を公開し、医療事故の防止対策に役立てることをめざして、活動しているのだそうです。

 講演後半では、実際起きたヒヤリハット例の具体的な提示がありました。

 講演を聞いていて、それなりに得るものはありましたが、出席者は歯科の先生の方が多く、医科の先生はあまり多くはありませんでした。品川区医療安全講習会は1年に1回の開催ですが、開催時間等を工夫して、なるべく多くの関係者が聴講できるよう、工夫できればよいと思いました。

 

 6月14日(火)、荏原医師会館で行われた、品川区産後ケア(日帰り)事業の説明会に参加しました。

 この事業は、しながわネウボラネットワークの一環として、6月から始まった新事業で、第一ホテル東京シーフォートの客室フロアを品川区が借り上げ、1日4時間、1組の母親と乳児を助産師がお世話し、育児の方法、乳児と母親の健康管理と産後ケアについてアドバイスを行うというものです。

 事業説明に当たった荏原保健センター所長のお話では、すでの数組の利用があり、好評だったということでした。事業概要の説明の後、参加された産科、小児科の先生からは、生後60日未満ということだが、それ以降の乳児は利用できないのか、実際担当する助産師の方はどのような方で、医療機関へこのプロフィールの情報提供はないのか、この後の医療機関との連絡はどうなるのか、などの質問がありました。

 切れ目のない育児支援として、ネウボラネットワークの事業は重要な役割を果たすと考えます。しかし、事業の周知はまだまだです(今回参加されたほとんどの先生は、ネウボラネットワークをご存じありませんでした)。

 今後医師会、さらに利用される区民にも積極的な事業の広報が必要だと痛感しました。

 品川区の予算案が公表され、ついにロタウイルスワクチンの接種助成費が計上されました。 3月の予算特別委員会の審議を経て、本会議で予算案が承認されて、ロタウイルスワクチンの接種費用助成が正式に決まります。

 2011年に区議会議員に当選して以来、子どもの予防接種の定期接種化、接種費用助成を強く訴え続けてきました。このうち、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、水痘ワクチンはすでに定期接種になりました。また、おたふくかぜワクチン、B型肝炎ワクチンは品川区は独自に接種補助を行っています。そして、予算案が承認されれば、本年7月からロタウイルスワクチンの接種費用助成が始まるのです。

 品川区は他区に先駆けて、子どもに大切なすべてのワクチンに接種費用の助成を行う、先進的な自治体になるのです。品川自民党・子ども未来は本年度の政策要望の第1位にロタウイルス接種費助成を掲げ、渡辺裕一幹事長を始め、会派の議員の方々にもご尽力いただきました。

 ワクチンについてはあとは定期接種を待つのみとなりました。(B型肝炎ワクチンは本年10月に定期接種に昇格しそうな情勢です)
 さらに医療・子育て-輝く品川 の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。

 8月22日(土)、23日(日)の2日間、仙台で開催された第25回外来小児科学会年次集会に参加しました。臨床医として、アレルギー、ワクチン、感染症についての最新の医学的知識を学ぶことが目的でしたが、医療政策に関係するいくつかの演題も聴講しました。

 特別講演「東日本大震災からの教訓-新しい防災教育の取組」は、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授が講演し、①東北の津波はほぼ想定された規模だった岩手はそれなりの被害でとどまったが、想定より数倍の津波が押し寄せた宮城や福島は甚大な被害を蒙ったこと、②過去の津波を、いろいろな専門家が多方面から研究することは津波の予知に大いに役立つこと、③今回の大震災の教訓を踏まえ、「減災教育事業」が必要、そのために東北大は減災ポケット「結」プロジェクトを立ち上げたことをお話しされました。品川区も防災対策が進められています。東北の取組が品川区の防災対策に生かせるか、検討してみたいと思いました。

 また、積極的勧奨が止まったままのHPVワクチンについて、「HPVワクチンを正しく理解するために」という講演を聴きました。子宮頚癌が20~30代女性で増加していること、HPVワクチンが前癌病変・高度異形成CIN3を抑えるという報告がオーストラリアやデンマークから行われたこと、「HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き」が医師会・医学会から公表されたこと、などの内容でした。

 今回の学会で学んだことを、品川区の医療・子育て施策に少しでも生かしていきたいと考えています。

2015外来